九州へ…現実逃避の孤独旅 (part18)





 約15分で、水俣駅に着きました。
ここには、日本一長いサイクリングロードがあったはずですが、大雨にまたなってしまいまして…
結局、駅の待合室で時間を潰すことに…
 ホームには、かわいらしい蒸気機関車がありました。
水俣駅は、鹿児島本線では、熊本県の南端の都市です。
 今度は、反対の上り線に乗ります。今度は、熊本駅へ向かいます。
15時56分発の「つばめ18号」博多行きに乗ります。しかし、散々乗っているにもかかわらず、全く飽きは来ないですね。
それだけに魅力のある車両ではないでしょうか?>前にも書きましたが…
 グリーン車内では、ティータイムとしました。
チーズケーキバーとホットコーヒーで、優雅に景色を見ながら過ごします。
コーヒーとこのケーキはセット販売をしております。グリーン車の場合は、飲料が無料ですので、ケーキ代だけで充分です。
 また、八代海にでました。
海の上をすべるように走る…という例え、これで、だいたい分かりますよね?
この景色が、「つばめ」の車内から見えるのは、もう1年もありません。

八代を出て複線区間に入り、熊本に近づくと、また普通列車に足止めをされ、遅れてしまいました。本当にJR九州は遅れが多いです。どうやら普通列車に問題がありそうです。

わたくし的な考えとすれば、乗客は駅に着いて、ドアが開いてから、席を立って降りるのではないでしょうか?それで、定刻に着いても、降りるのに時間がかかって、遅れてしまう…と考えます。またこの区間は、ワンマン運転ですし…
わたくしのところでは、考えられないことです。それだと降り損ねてしまいますからね。
 先の画像と同じですが…。つばめ内でもいろいろなグッズを売っていますが、どこの特急車内でも売っているのは、これです。
携帯ストラップや、プルプルゆふいんの森号です。この携帯ストラップは、前にも述べたように、わたくしのおかげ?で出来た商品なのかな…

水俣駅から約1時間で、熊本に着きました。
グリーン車内も鹿児島県内から乗ってきた乗客の一部は、ここで降りるはずなのですが、今回は、わたくし一人だけでした…

熊本からは、17時22分発の西鹿児島行きの「つばめ19号」に乗りました。
 熊本駅での下車目的は、これ、鶏メシです。
これ、なかなかの一品です。
わたくしと相互リンクをしている「バツ丸さん」は、これを買うためだけに熊本へ行っても良いと言ったくらいの物です。

ドリンクサービスは、鶏メシのおにぎりですので、コンソメスープを頼みました。そう、このようなスープ類もサービスにあるのです。おにぎりには、スープがいいですね。
 再び、新八代駅付近の新幹線工事区間です。もう18時近くなのですが、まだまだ労働者諸君は工事をしておりました。

 さて、工事付近を見ながら、さきほどの鶏メシをいただくことにします。
「バツ丸さん」のおっしゃる通り、これは、わざわざ熊本へ来て買っても損はない味です。ドリンクサービスでもらったコンソメスープもよく合います。
熊本駅内の売店にありますので、すぐに購入できますが、夕方になると、品切れになっている可能性があります。
 食べ終わると、「つばめ」は八代を出て、単線になり、球磨川鉄橋を渡りました。
この頃になると、天候がだんだんと回復してきて、雲も切れ始めてきました。夕日が期待できるかも…
 海を見ながら夕日が沈むのを期待して、アルコール類を注文することに…。
これは、「つばめワイン」と「めんたいチーズちくわ」、「日奈久ちくわ」です。九州人は、アルコールに「ちくわ」という図式があるそうで…

これらを頼もうとしたのですが、ワゴンサービスがなかなか来なくて…阿久根駅付近になって、やっときたので、購入した次第で…。
そのため、東シナ海を見ながら…一杯と言う風になりました。
 東シナ海にきました。
この画像の木を見れば分かると思いますが、いかにも南国…の雰囲気が出ていますよね。

しかし、雲は切れることはなく、結局は夕日がうまく見れませんでした。空が赤くはなっていたのですが…
 東シナ海とは離れて、串木野駅に着きました。
ここもまだ訪れたことがありません。いづれフラリと途中下車して見たいものです。今回は、次の列車が控えているので、パスです。
 しばらく停車していると、鹿児島方から、寝台特急「なは」が到着しました。
はるか大阪への道が始まったばかりです。
さすがに、無人の車両が多く寂しかったです。また、座席指定のレガートシートがこの「なは」にもありますが、「つばめ」が走っているので、乗客はほとんどいませんでした。
 19時52分、終点の西鹿児島駅に到着しました。

しかし、なんだか様子が違います。学生の集団がたくさんいて、ただならぬ状態でした。
放送を聞いていると、どうやら日豊本線で大雨の影響でダイヤが大混乱しているという放送が流れました。
次に乗る、宮崎行きの特急「きりしま82号」が心配になってきました。

でも、定刻通りの20時07分、「きりしま」は発車しました。
この「きりしま82号」は、6月30日までの臨時特急です。
 車両は、485系。国鉄時代からの特急列車です。古さが否めません。
自由席は半分ほど埋まっていましたが、指定席の乗客はたったの2人。寂しい限りです。

車内改札のときに、車掌氏に遅れの情報を聞くと、日豊本線内で、大雨により規定値を超えたために、運休になった列車もあったとか。。。
この話をして以来、車掌氏とずっと会話が続くことに…

この「きりしま82号」にも常連客がたくさんいて、車掌氏に、色々と教えてもらいました。たとえば、「あの太ったおばちゃんは、●●駅までの人だよ。」とか…
この列車が6月30日以降走るかどうかはまだ分からない、と言っておりました。結構固定客がいるんだけどね。と言っておりましたが…
 車内改札を終えた車掌氏は、遅れの時間を教えてもらいました。そして、「乗務員室は冷房が無くてね。」なんて、言って、わたくしの向かい側の座席に座って会話が続きました。
485系にも冷房のない乗務員室があったのは驚きました。車掌氏によると、車内のデッキに公衆電話室があるものには、乗務員室には、冷房装置がないということも教えてもらいました。

「787系つばめの乗務員室は良いよね〜、ちゃんと空調もあるし、設備も良いし。しかし、この485系はね…」なんて愚痴っていました。
また、これだけガラガラだから、携帯電話でも何でもやっていいよ、とか大きな声で話してもOK。なんてことを言いました。ガラガラだから出来る技ですよね。

 霧島神宮駅に着きました。
ここまで来れば、もう遅れが増すことはない、と車掌氏が言っておりました。
切符を回収するとき、ここで降りた女子大生風の女性と会話をしておりました。常連客なのでしょうね。

わたくしとの会話はまだまだ続きました。わたくしの住んでいる名古屋地区のこと、それから車掌氏の勤務形態など、参考になりました。

それから、九州新幹線のことも話しました。どうやら、九州新幹線の車掌になれるのは、鹿児島区では、20名ということを聞きました。「二次試験が終わったばかりで受かっているかどうか…」と車掌氏は、不安になっていました。




[次へ]

[戻る]

[旅日記トップへ]

[トップページ]